予防接種について

予防接種について

予防接種
ペットは、自分自身で健康管理をすることはできません。ですから飼い主様が率先して、予防を行ってください。
予防接種を行って病気を未然に防いだほうが、結果的にはペットや飼い主様の負担軽減につながります。つまり、予防接種は受けることが飼い主様の義務といえるのです。

ペットの予防接種は、犬は6種または8種、猫は3種と猫白血病を行うことが一般的です。ペットがいつまでも元気で過ごせるように、1年に1回は接種してあげましょう。

狂犬病予防接種について

生後3カ月以上の犬について、日本では年に1回の狂犬病予防接種が法律で義務付けられています。
日本では現在、狂犬病は発生していません。しかし、アジア各国では狂犬病患者は増加傾向にあります。今後日本で発生させないためにも、予防接種は必須事項です。毎年忘れずに接種しましょう。

フィラリア予防について

フィラリア予防
「フィラリア」は寄生虫の名前で、蚊を媒介して犬の体内に侵入します。そして血液の流れに乗って心臓に住みつき、最終的には犬の命を奪う恐ろしい病気です。
フィラリラは症状が発症するのに7~8年はかかります。また、治療には多額のお金がかかります。何よりも、フィラリラを発症すると犬が痛みに苦しみます。
また、ほかの犬や人間にも移してしまう可能性があります。以上の理由から、予防接種は飼い主様の義務といえます。

フィラリアを予防するには、蚊の発生後1カ月から、蚊が出なくなった後の1カ月までの間(5月・6月頃~12月頃まで)、毎月1回のペースで駆除薬を投与します。
そうすれば、蚊に刺されても、感染子虫を駆除することができます。

感染が見つかった場合、駆除薬を投与し続け、虫体をそれ以上増やさないようにします。フィラリアの虫体は5年で死滅するので、時間が経てばペットの体内から虫体はいなくなります。

フィラリアの駆虫薬は4種類あり、そのうちの一つは、ノーベル賞を受賞しています。

寄生虫駆除について

ペットの寄生虫には、大きく分けて外部寄生虫と腸内寄生虫の2種類があります。

外部寄生虫

代表的なものは、ノミ、マダニ、疥癬虫(かいせんちゅう)、ニキビダニなどです。
これらの寄生虫に感染すると、頻繁に体を舐めたり掻いたりします。その掻いた傷に細菌が侵入して化膿するケースもあります。
外部寄生虫は、適切な処置を施すことでコントロールが可能です。

腸内寄生虫

代表的なものは、回虫、鞭虫(べんちゅう)、サナダムシ、コクシジウムなどです。
お腹の中に寄生虫がいると、下痢や血便、貧血などを起こします。腸内寄生虫は、投薬で駆虫することが可能です。

外部寄生虫、腸内寄生虫とも、すべて人間にうつる厄介な存在です。特にマダニは要注意で、人間にとっては急性血小板減少症の原因となります。これは、日本でも累計で110人が発症し、60人が死亡するという恐ろしい病気です。また、マダニは犬にとってはバベシア症の原因となり、こちらも大変危険です。

当院でお勧めしている寄生虫駆除薬は、錠剤のネクスガードスペクトラです。フィラリア、外部寄生虫、腸内寄生虫をすべて駆除できる優秀な駆除薬です。当院では、予防の意味も込めて、仔犬の頃から投与することをお勧めしています。
※ネクスガードスペクトラはコリー種には使用できません。

その他療法食による予防など

ドックフード
糖尿病や脂質異常症(高脂血症)といった、人間の生活習慣病にあたる病気が、犬にも存在します。これらは加齢にしたがって現れるものですが、仔犬の頃から栄養バランスや運動に気を付けることで、発病のリスクを大幅に減らすことができます。
療法食はペットの適切な栄養バランスをサポートします。そのため、心臓や腎臓、消化管の機能を守る効果があるほか、体重管理にも役立ちます。
療法食は市販品もありますが、医院で処方したものの方が、高い効果が期待できるといえます。

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